「木六駄」は、太郎冠者物の大曲です。
季節は、冬。ただご主人の伯父様にお歳暮を届けに行くお話しですから、年末の演目です。
大雪の中を、峠を越えていく太郎冠者の寒さ。まだ外も寒い時期、見所にどれだけの寒さが届くか楽しみです!
この曲の登場人物は4人なのですが、どころとされるのは、太郎冠者が一人で12頭の牛を追って峠を越えていく場面です。狂言の舞台はとてもシンプルです。雪山のセットもなければ、牛も一切出てきません。
その中で演者が一人で道の険しさ、雪山の寒さ、牛の歩みを表現していくわけです。
さあ!牛が何頭見えるでしょう!?どれだけ雪が積もって見えるでしょう!?
演者にとっても、またお客様にとっても挑戦の曲です。
自分の想像力に挑戦です。
とはいえお話の内容は、狂言らしい笑いが盛りだくさんです。
ご主人の使いで、伯父様へのお歳暮にお酒一樽と、木を六駄と炭を六駄、牛につけて運びます。途中の茶屋でお土産のお酒を飲んでしまい、木六駄も茶屋にあげてしまいます。酔っ払って伯父様の家にたどり着くのですが…。
結末は是非舞台で確かめてみてください!
千葉市若籐区 千葉市桜木公民館
第2・4木曜、17:00~20:00
渋谷区よみうり文化センター恵比寿
恵比寿アトレ7F 03-3473-5005
第3火曜、13:40~15:10
和泉流宗家 加賀能登事務所
能登教室は13:30~/金沢教室は18:00~
090-8026-2810