和泉流宗家の歴史は、すなわち和泉流の歴史です。
その中で、ある時期に弟子として家を興し、筆頭の職分家となったのが三宅藤九郎家です。
三宅藤九郎家には、宗家家を「師家」と称した古書が数多く伝承されています。
名前が違っても、時代が流れても同じ心で狂言・和泉流を伝えています。
宗家と責任の重さは違いますが、先人の遺した技と心を守っていく心が、「三宅藤九郎家」の代を重ね歴史を刻んでいるのです。
「狂言師・三宅藤九郎」は、和泉流の職分(弟子)家の筆頭として、宗家・山脇和泉家に師事し、藩政期には京住みのまま加賀藩主・前田家の『お手役者』(お抱え狂言師)として代々の藩主、奥方ご観覧の舞台の御用を勤め、また加賀藩ご領地内においても弟子の育成につとめてこられました。
当代の十世・三宅藤九郎師は、祖父である九世・三宅藤九郎師(人間国宝)の指名により、昭和六十三年に名跡を継承、平成元年に国立能楽堂で襲名披露公演を行われました。 平成十年より、演劇の町・能登中島町で「三宅藤九郎お国帰り 狂言和泉流宗家 能登中島公演」を毎年開催しておられます。 特に能登中島は中世、久麻加夫都阿良加志比古神社に所属した幻の猿楽集団「熊木太夫」でも知られるなど、狂言と所縁の深い土地です。 その間、加賀藩祖・前田利家公、お松の方をお祀りする尾山神社「前田利家公御神忌四百年祭」を始め、国指定重要文化財「神門」改修記念祭、お松の方をお祀りする「福寿祭」、また東山鎮座の宇多須神社前田利家公合祀祭など、平成の現在でも「加賀藩お手役者」としてご奉仕されています。 |
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