藤九郎
プロフィール
狂言の「笑い」で世界をつなぎたい

皆様、十世三宅藤九郎です。
公式サイトにご訪問くださりありがとうございます。

狂言は、先人が私達、いまを生きる日本人にくれた贈物です。

和泉流宗家に生まれ、3歳での初舞台、15歳での三宅藤九郎名跡継承と
狂言とともにこれまで生きてきましたが、まったくもって飽きることがありません。
その楽しさ、美しさ、素晴らしさ。
狂言の持つ可能性と奥行きに、いくつになっても驚くばかりです。

初めて観る人でも「自然に笑ってしまう」という喜劇としての面白さはもちろん、
人間が生きることを肯定的に描いた、演目のひとつひとつに流れる心。
修業の道のりは、人生をよりよく生きることを教えてくれます。

年齢、性別、国籍、文化…対面した方々とすべてを超え、
狂言を通して笑いを共有できたときの喜びは、どんな場所でも変わることがありません。

自分の心と、人と自然と、人と人とを。
豊かな笑いで結んできた狂言は、いま、世界をつなぐ架け橋でもあります。

是非狂言を観て、笑ってください。
その笑いが皆様の力になりますように。

皆様の笑顔を糧に、狂言師・三宅藤九郎も精進してまいります。
今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。


藤九郎ヒストリー
1972年(0歳) 12月、和泉流19世宗家の次女として生まれる。
1976年(3歳) 「靱猿」の小猿役で初舞台。和泉流19世宗家和泉元秀を師匠に狂言の修行に励む。
1985年(12歳) 3月、語りの大曲「奈須與市語」を披く。
1987年(14歳) 2月、プロになるための登竜門である大曲「三番叟」を披く。
5月、9世三宅藤九郎の指名により10世三宅藤九郎名跡継承。
1988年(15歳) 11月、初の海外公演。日中国交正常化15周年文化交流団として
北京で公演を行う。
その後海外公演は12カ国30都市に及ぶ。
1989年(16歳) 100m継走で都大会に出場。
1990年(17歳) 11月、十世三宅藤九郎襲名。襲名記念公演を国立能楽堂で行う。
姉・史上初女性狂言師和泉淳子とともに文部大臣より感謝状を受ける。
1994年(21歳) 5月、イタリア・フィレンツエ市より招聘を受け、
「Maggio musicale Fiorentino」において
5カ国合作オペラ「HAGOROMO」(Bob Wilson演出)に出演。
12月、秘曲「釣狐」を披く。
1995年(22歳) 8月、ロンドン・グローブ座プレ・オープニングのワークショップシーズンにおいて
「狂言とシェイクスピア」についてワークショップ(英語)を行う。
1997年(24歳) 4月、十世三宅藤九郎狂言教室を千葉と東京に開設。
千葉市内の小学校で特設狂言クラブを実施、狂言の普及とともに
小中学生の「こころの教育」につとめる。
2000年(27歳) 9月、女性狂言師協会を姉・和泉淳子とともに発足。副代表を務める。
6月、「国連婦人年」に際しNY、国連プラザで記念公演。
2001年(28歳) 福岡・世界水泳選手権大会開会式での狂言オペラ「夏の夜の夢」に出演。
「女性狂言師でござる」出版 (廣済堂出版・和泉淳子共著)。
2002年(29歳) 梅田・新宿コマ劇場7月公演「義経と弁慶」に北条政子役で出演。
明治座12月公演「北条時宗」に北条時輔の妻・祥子役で出演。
2003年(30歳) 文化庁委嘱事業「千葉市狂言子ども教室」の指導・監修を行う。
2004年(31歳) 三宅藤九郎公式HP開設。
加賀・能登において狂言教室を明治維新以来、約150年ぶりに再開。
2005年(32歳) 8月、日本国際博覧会(愛・地球博)参加。日本館で「世界四大喜劇と伝統狂言」公演。
世界四大喜劇(シェイクスピア、モリエール、コメディア・デ・ラルテ、ギリシャ喜劇)を
題材とした新作狂言を上演。
12月、シンガポール、Canadian International school
Eis(International pre-school)で狂言ワークショップを行う。
2007年(34歳) 青山学院大学総合文化政策学部開設記念シンポジウム
パネルディスカッション「大学・地域連携の未来」パネリスト。
2009年(36歳) 7月、サンフランシスコAsian Art Museumより同美術館の「SAMURAI」展に、
女性狂言師による狂言ワークショップの依頼・招聘を受け、1日4回×8日=32回の
ワークショップと特別公演(日本総領事館共催)を行う。
2010年(37歳) 認知症対応グループホーム「バナナ園」で狂言教室をスタート。
入居高齢者・介護スタッフ・地域が元気になる取り組みとして継続。
2011年(38歳) 9月~11月、新潟市立小学校64校(全小学校の約6割)で「女性狂言師による
おもしろ狂言らいぶ」鑑賞教室を実施。約26,000人の小学生が参加。
2012年(39歳) 米国ノースダコタ州立大学より招聘。
芸術学部「Wokashi project」の客員アーティストとして1月から3月滞在。
英語による狂言の制作・指導ならびにアートディレクターとして
全7回公演を監督。学期のカリキュラムに日本の伝統芸能を
採りいれたのは全米でも初の試み。
2013年(40歳) 9月、英国リンカーン大学Women in Asian theatre conference。
狂言ならびに女性狂言師についてレクチャーとデモンストレーションを行う。
10月、伊勢神宮の式年遷宮(20年に一度執り行われる遷宮神事)に際し
神宮より奉祝行事として指名を賜り、能楽では最初となる舞台を勤めた。
2014年(41歳) 首相官邸の対米広報事業である「Walk in U.S., Talk on Japan」に参加、米国に派遣される。
日本の魅力発信と日米の相互理解を深める同事業に2016年度、2018年度も参加し、
全米計10州で狂言のプレゼンテーションを行う。
2017年(44歳) 金沢・鈴木大拙館での特別公演や奥能登国際芸術祭参加公演など、
建築・美術・地域と狂言を繋ぐ公演の企画制作をスタート。
2020年(47歳) コロナ禍でも狂言を楽しんでいただけるようYouTubeチャンネル
和泉流宗家狂言チャンネル」を開設。
2021年(48歳) 「狂言の笑いは世界の懸け橋」。
狂言の曲目を「調和」の象徴とする日本語、英語、スペイン語による三ヶ国語狂言を制作、
国立能楽堂において披露上演。
2022年(49歳) 日本初の全編スペイン語の狂言を制作。
スペイン及び中南米10ヵ国の大使館より来賓を迎え披露上演を行う。
お稽古場
  • 若籐会
  • 千葉市若籐区 千葉市桜木公民館
    第2・4木曜、17:00~20:00

  • よみうり文化センター恵比寿
  • 渋谷区よみうり文化センター恵比寿
    恵比寿アトレ7F 03-3473-5005
    第3火曜、13:40~15:10

  • 加賀・能登狂言教室
  • 和泉流宗家 加賀能登事務所
    能登教室は13:30~/金沢教室は18:00~
    090-8026-2810

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