山伏(やまぶし)

一般に山伏と言えば山野で厳しい修行をした僧で、徳が高く、権威の象徴とも言えます。けれども狂言に出てくる山伏は、権威をかさにきて威張っていたり、その割には法力が今ひとつだったりします。

山野を修行している山伏ですから、動きやすい括り袴に脚半を着けています。また舞台上での歩き方も、「すり足」ではなく「揚げ足」といって足を上げて歩いていきます。